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新型コロナウイルス感染症と人口密度の関係性

最終更新日:2024年08月08日
COVID-19

2020年2月から本格的に感染が拡大しだした新型コロナウイルスですが、5月に入り、やや小康状態になりつつあります。しかしながら、しばらくは自粛を続けるようにとの要請があるとおり、まだ過ぎ去った出来事というには早い段階です。

また、緊急事態宣言が解除された地域においても、引き続きの自粛要請が出ており、収束が見えにくい状態にあるといえます。この状態がいつまで続くかという問いには、おそらく誰も答えることができないでしょう。

ところで、感染の拡大を防ぐには、いわゆる三密を避けることとありますが、人が密集している地域では感染者数が多いということが、現在の数値からも明らかになってきました。

(人口は2019年11月1日現在、面積は2018年、感染者数は2020年5月17日のデータを参照しています。)

人口密度と感染者数には高い相関があります。1㎢当たりの人口密度と感染者数はかなり近い数字になっています。北海道のみ感染者数が突出しているように見えますが、この感染者のほとんどが札幌で、その人口密度が1,720人/㎢であることを踏まえると、それほどかけはなれた数値ではありません。

このグラフは都道府県別にみているため、大阪や神奈川、愛知などで差が出ているように見えますが、市区町村別のグラフで見ると、より相関関係が明確になるものと思われます。

今後の注意

人口密度が高い都市圏での感染はしばらく続くことが予想されます。もっとも注意するべき点は、それが周辺の衛星都市に拡大することです。東京であれば関東6県、大阪であれば京都・兵庫・奈良・和歌山あたりの拡大が予想されます。

すでに多くの地域で自宅待機の必要性がなくなってきていますが、人口密度の高い地域から低い地域への移動をできるだけ控えることは、今後予想される第2波、第3波の感染拡大を防ぐ有効な手段であるといえます。

また、人口密度が高い地域に行くということは、それだけ感染のリスクが高いということですので、普段以上に防疫に注意をするようにしてください。

 

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