公募型プロポーザルの企画提案書を作ろう6 企画書の書き方

企画書制作

企画書を書く時の手順は決まっています。企画書の作成期間は大体2週間くらいなので、限られた時間で内容を詰めるには、手際が大事です。

企画書のテンプレートづくり

1.テンプレートを作る

複数ページの企画書はほぼパワーポイントを使います。IndesignやPublisherを使ってもいいのですが、企画書に書いた内容はあちこちで使うので、つかいまわすのに面倒になる可能性が高いです。

ですので、まずはパワーポイントのスライドマスターを作ります。正本と副本を用意する場合は、副本の会社名を消す必要があるので、それぞれのページに企業名を入れるのではなく、スライドマスターに入れておくと便利です。

2.ページ番号を入れる

ページ番号は必須です。裏表に印刷するなら、真ん中の下部に入れておくのがいいでしょう。

3.ページネーションを作る

次の通りにページネーションを組み立てます。

  • 企画の目的
  • 企画の方針
  • 組織体制
  • 事業内容(仕様書の番号とタイトルに合わせます)
  • 独自提案
  • スケジュール

ほぼこの順番で企画書を書けば大丈夫です。

企画書の内容について

企画書を作るときには、押さえておくべきポイントがあります。

1.組織体制の書き方

組織体制を書くときは、必ず委託者と窓口が1対1でやり取りすることがわかるようにしてください。複数の窓口があると、業務が雑多になるため、減点の対象になりかねません。

それから、携わる人のリストを作ります。名前、役職、持っている資格や経験、事業内の役割を書きましょう。

2.やることはすべて決めておくこと

例えばイベントをするという企画であれば、どんなイベントをいつ、どこでやるのか、タイムスケジュールはどうするのかまですべて決めておきます。

モニターツアーであれば、どんな人を呼ぶのか、いつからいつまでするのか、どんな交通手段でどこに行って、どんな店で何を食べるのか、など、細かな部分まですべて決めておきます。

3.やることはすべて書くこと

企画提案競争は、プレゼンテーションが入ることもありますが、企画書に書いていることだけが評価の対象になります。プレゼンテーションは補足説明の場と考えてください。企画書に書いていないことは評価対象になりません。

よく忘れがちなことですが、仕様書に書いていることでも、必ず企画書に書きましょう。例えば事務局の運営について、仕様書に開設時間や休日が書かれていたとしても、必ず企画書にも書くということです。

4.スケジュールはガントチャートで

スケジュールの書き方は、ガントチャートでほぼ一択です。縦でも横でも良いですが、横に時間軸をよく使います。

タスクをできるだけ細かく分けて、何をするのかを明確にしておいた方が良いでしょう。タスクは終了日を設けて、期日を書いておきます。あらかじめ曜日を調べて、土日に重ならないようにしましょう。

細かすぎると思われるかもしれませんが、他の競合はほぼこれをやっていると考えて良いでしょう。具体性があればあるほど、評価は高くなりますから、手を抜いた分だけ減点になると考えて良いと思います。