企画書を書く時の手順は決まっています。企画書の作成期間は大体2週間くらいなので、限られた時間で内容を詰めるには、手際が大事です。
企画書のテンプレートづくり
1.テンプレートを作る
複数ページの企画書はほぼパワーポイントを使います。IndesignやPublisherを使ってもいいのですが、企画書に書いた内容はあちこちで使うので、つかいまわすのに面倒になる可能性が高いです。
ですので、まずはパワーポイントのスライドマスターを作ります。正本と副本を用意する場合は、副本の会社名を消す必要があるので、それぞれのページに企業名を入れるのではなく、スライドマスターに入れておくと便利です。
2.ページ番号を入れる
ページ番号は必須です。裏表に印刷するなら、真ん中の下部に入れておくのがいいでしょう。
3.ページネーションを作る
次の通りにページネーションを組み立てます。
- 企画の目的
- 企画の方針
- 組織体制
- 事業内容(仕様書の番号とタイトルに合わせます)
- 独自提案
- スケジュール
ほぼこの順番で企画書を書けば大丈夫です。
企画書の内容について
企画書を作るときには、押さえておくべきポイントがあります。
1.組織体制の書き方
組織体制を書くときは、必ず委託者と窓口が1対1でやり取りすることがわかるようにしてください。複数の窓口があると、業務が雑多になるため、減点の対象になりかねません。
それから、携わる人のリストを作ります。名前、役職、持っている資格や経験、事業内の役割を書きましょう。
2.やることはすべて決めておくこと
例えばイベントをするという企画であれば、どんなイベントをいつ、どこでやるのか、タイムスケジュールはどうするのかまですべて決めておきます。
モニターツアーであれば、どんな人を呼ぶのか、いつからいつまでするのか、どんな交通手段でどこに行って、どんな店で何を食べるのか、など、細かな部分まですべて決めておきます。
3.やることはすべて書くこと
企画提案競争は、プレゼンテーションが入ることもありますが、企画書に書いていることだけが評価の対象になります。プレゼンテーションは補足説明の場と考えてください。企画書に書いていないことは評価対象になりません。
よく忘れがちなことですが、仕様書に書いていることでも、必ず企画書に書きましょう。例えば事務局の運営について、仕様書に開設時間や休日が書かれていたとしても、必ず企画書にも書くということです。
4.スケジュールはガントチャートで
スケジュールの書き方は、ガントチャートでほぼ一択です。縦でも横でも良いですが、横に時間軸をよく使います。
タスクをできるだけ細かく分けて、何をするのかを明確にしておいた方が良いでしょう。タスクは終了日を設けて、期日を書いておきます。あらかじめ曜日を調べて、土日に重ならないようにしましょう。
細かすぎると思われるかもしれませんが、他の競合はほぼこれをやっていると考えて良いでしょう。具体性があればあるほど、評価は高くなりますから、手を抜いた分だけ減点になると考えて良いと思います。