官公庁が募集しているプロポーザル型公募は、金額がそこそこで小さな企業でも受注できる案件がたくさんあります。すべてを一社でやる必要はなく、外注も駆使すれば、専門に近い業務はたいてい受けられると思います。
では、この公募はどうやって受注するのでしょうか。大事なポイントを押さえて、官公庁の仕事をしてみませんか?
プロポーザル型公募の募集には、かならず募集要項と仕様書があります。評価基準表もほぼついていますが、まれにないものがあります。その場合は参加企業に配ったりすることもあります。
まず最初に、募集要項の応募条件を見ます。暴力団だったり、税金の滞納があったりすると応募できない程度の条件がほとんどですが、たまに経験などの条件が追加されることがあります。もし、応募条件に抵触するような項目があったら、初めから応募できないので注意が必要です。気になる項目があったら、募集している部署に問い合わせるといろいろ教えてくれます。
評価基準表は、評価する項目とその点数を書いています。見るのは、価格と実績の配点です。実績の配点が20%以上の案件などは、実績重視の案件と言えます。
公募は評価点の一番高いところが勝つのですが、その点数は100点満点中大体70点~90点くらいの範囲になることが多いため、実績の配当が20点だと、その時点で圧倒的に不利になるということです。
初めての公募なら実績がないのが通常なので、できるだけ実績の配点が低い案件を狙うと確率は上がります。
価格点はどの業者も点数を上げられるポイントです。計算方法はさまざまですが、予算条件の20%でも削減できれば高い評価になります。逆にそれ以上価格を下げてもあまり意味はなく、かえって他の評価を下げることにもつながりかねません。
ここも価格点の割合を調べ、配点が高ければできるだけ価格を下げ、配点が低ければ8割程度の点数を狙うほうが良いでしょう。
配点が10点なら、2点か3点失ったところで大きな差は出ません。逆に配点が30点だと、いくら安くできるかがポイントとなります。
評価基準表には戦うためのポイントが詰まっているので、じっくり検討することをお勧めします。
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