農業と先端技術を掛け合わせたものをスマート農業といいます。
農林水産省はスマート農業を「ロボット、AI、IoTなど先端技術を活⽤する農業」と定義しています。
スマート農業の効果として、作業の自動化・情報共有の簡易化・データの活用があります。
水田の水管理システムなどをスマホ操作し人手を省くことができます。
先端技術を利用し省エネ化をすることを「スマート〇〇」といい、スマート農業もそれに当てはまります。スマート農業のほかにスマートシティやスマートハウスなどがあります。
農業の主な問題は、高齢化や後継者の減少、コロナ化により外国人人材受け入れ不足などがあります。農業の問題解決のためにスマート農業は必要であると考えます。スマート農業の課題は、農家の方のスマート農業についての知識が不足していることです。農家は高齢化が進んでおり、そのためICT機器を扱うことが難しいと考えます。ICT機器とは情報通信技術といい、ネットワーク通信の知識のことです。
株式会社クボタ 自動・無人運転の実用化
現在、株式会社クボタは主に自動化の農機を扱った省力化とデータ活用による精密化に取り組んでいます。そこで、自動・無人運転の農業機械を開発しました。開発した農業機械は田んぼや畑でハンドルを握らずに移動しながら農作業を行うことが可能です。2018年にはトラクタと田植え機、コンバインの三機種をGPS搭載農機として製品化しました。
メリットは農作業の効率化や負担の軽減があげられます。また農作物の品質向上にもつながることも利点です。
スマート農業ではカメラやセンサーを搭載しているドローンを用いて画像分析したり、自動飛行するドローンで農薬をまいたりすることができます。また、作物を自動で収穫・選別・箱詰めをするなど用途によってさまざまロボットがあります。
デメリットは初期費用が高額なことです。もともと農業の機械は高額なため初期費用もかなり掛かります。また通信環境も必要でその整備がされていない地域もあるため、スマート農業の導入が難しいです。そのため小規模な農家では取り入れにくいことが現状です。
スマート農業の事例の1つである無人運転可能なコンバイン(ロボットトラクター)は広大な面積の田んぼに利用することが多いです。一方、日本は耕地面積が少ない地域が多いためコンバインの導入に適していません。
農業の課題である高齢化や後継者不足などを解決するためにできたものがスマート農業です。スマート農業は農業と先端技術を掛け合わせたものであり、それにより農作業の効率化や負担の軽減が可能です。しかしながらスマート農業では高価な農業機器を用いるため膨大なコストがかかります。スマート農業の導入はコストがかかるため規模の小さい農家では取り入れることが難しいのが現状です。規模の小さい農家でも導入可能な低コストのスマート農業の開発が必要ではないかと考えます。
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